近所の崩壊現場 (急)薬師山地区 (2)

近所の崩壊現場の続報です。

2025年1月30日 の状況 崩壊直後

2026年1月3日 の状況

事業者は、中播磨県民センター 姫路土木事務所とあります。工期は2026年1月16日。
応急対策工事の発注となっています。
オーバーハング部の箇所はそのままに、耐候性大型土のうの高積になっています。おそらく、地権者との交渉がうまくいってなく、山側を触ることができないと推察されます。

大きく違うところは、公費解体?により家屋が消え去っているところです。
家裏の狭隘部施工をどうするか?というところで知恵が必要だな、と思っていました。一般の防護柵建込みは現実的でないので、自分だったら仮設はイージーネット工法を使うと考えていました。

仮設安全対策に最適という触れ込みです。いずれは自分の業務案件に使おうと思ってるところです。

ただ、人家がなくなったことで、業務はイージーになった状況です。

2026年2月4日 の状況

向かって南側のオーバーハング部が落とされました。地権者との問題で、山側が触れないから、難航して進捗が遅いと思ってました。違うんかい!それとも、最近交渉ができたとか?
いずれにしても、さらにイージーな現場になりました。

調査としては、上部でせいぜいボーリング1本、あとは斜面中に山中式土壌硬度計を複数点、ロープ足場で行えばいいでしょう。

 ①地盤反力の推定
 ②想定崩壊規模の決定
 ③単位体積重量の推定
 ④植生吹付厚さの設定
 ⑤周面摩擦抵抗τの設定

このあたりが明らかになればすぐに設計できると思います。②崩壊規模の推定が一番の肝になります。

 1)法面の標準勾配から崩壊規模を推定(円弧計算するのかな?)
 2)崩壊実績から同崩壊規模を設定

1)の方法ですと、近傍の勾配を参考にするのが良いかと。
今回の場合、2)の方法がいいと思います。崩壊前地形を復元して(ある程度推定になる)同規模の崩壊を抑止するという着想ですね。

①,⑤は、ボーリングのN値次第ともいえますが、現場が肉眼で確認できていますので、風化岩の定数で事足りるでしょう。

③は、安易にγt=18 kN/m3 としないことです。地すべりの崩積土ではないので。こういうとこに無頓着な設計になっていることが散見されます。
γt=19~20 kN/m3 ぐらいが妥当のようです。見たイメージとも会いますね。
ボーリングコアを使って測定するといいでしょう。意外と適当な文献がなかったりします。

GEMINI調べ

安全側見て、γt=20 kN/m3 ぐらい使っときゃええよね。


④は、土壌硬度計の値による推定が使えます。

しかし見たところ、感覚ですが、そんな規模の崩壊は起きるように見えません。
ある程度、もう少し勾配を緩く切りなおして、以下のような方法で補強土工までの対策は必要ないように感じます。

ま、一切指名に入らないので、知らんけど…。自分の中で業務終わり。
脳トレですね。